設計者として働き始めてもう5年もたつのだけど、
最近ようやく自分がしている仕事を楽しいと思うようになってきました。
それは実際に自分が設計したものをもとに製品ができる様子をこの目で見たから。
嬉しい、と同時に責任も感じます。これから何十年か、自分が設計したもの、が残るのですから・・・。
今までにも設計の仕事をさせてもらってはいたけど、特殊な分野のために女性も少なく、
実際に自分が見に行く、という経験はあまりありませんでした。
初めて設計のアシスタントとしてチームに入れてもらえたのは中東のある国のプロジェクト。
自分の身長よりも大きいパイプの設計、それでも結局3Dコンピューターの世界でしかみることができませんでした。
まぁこのプロジェクト自体が、親会社の元へ私たち子会社が出向として行っていた為
現場に行けないのはわかっていたのですが、そのときに私は
これからも自分が携わったものをこの目で見ることができないのかな?
と感じ始めていました。一緒に仕事をしていた同僚も男性のほうが現場にはすぐにいける。
うらやましかったです。やっぱり現場に行くのと机に向かってコンピューター、写真だけ、というのは全然違う。
でも負けず嫌いなため、知識だけは増やしました。それでもやっぱり、仕事をしていても充実感というか達成感がなくて、
自分で設計という仕事がわからなくなり、一時期離れました。自分には、何か他の道があるかもしれないと思って。
でも帰国してから縁がありまた勤め始め、設計の仕事もまかせてもらえるようになり、
先日、、現場で職人さんが自分の図面をもって作業しているのを目にしました。
「図面が製品」「私たちの書いた図面で作られている」ずっと言われ続けてきたことでしたけど、
自分で実際に見るまでは全然実感できなかった。現場を廻っていると職人さんに質問される。
最近やっと、自分がしていることの意味、大切さ、責任、これが設計なんだなと感じられるようになりました。
もう5年、まだまだ5年ひよっこです。これからもまだまだ勉強することがいっぱいです。
でもこれからもモノを作る仕事に携わって行きたいな。
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